Woman and man in front of trees
サステナビリティ

価値主導型、目的主導型、そしてデータ重視

2025年6月5日

これは、必要不可欠な資源を日常生活に必要な材料に変えることで世界をリードしているAlbemarleの専門家を特集したシリーズの一部です。

各種の製品だけではなくデータの面でも、お客様はアルベマールを頼りにしています。

データを活かしたお客様との協力は、弊社の新しいサステナビリティ・レポート"Values-Led, Purpose-Driven"(価値主導型、目的主導型)でも取り上げられています。企業は今、あらゆる炭素フットプリントと水使用量をすべて測定し報告するように、ますます強いプレッシャーを受けています。ここにはサプライヤーからのデータも含まれます。

特殊ポリマーとバイオベース化学品メーカー、Kraton社との事例をご紹介しましょう。アルベマールのある社員がこの動画で語っているように、Kraton社の価値提案には、サステナブルなソリューションを完備するという約束が盛り込まれています。この社員によると、アルベマールの実績がKraton社の実績にも貢献しているといいます。

ここで重要な役割を果たしたのがKaren ShulmanとSteven van Vegtenでした。

どちらもアルベマール、サステナビリティ担当チームのシニアマネージャーです。van Vegteはオランダ在住で、2008年にアムステルダム工場で技術者としてキャリアをスタートし、その後、触媒事業の商業部門に移りました。そして、さらにやりがいを感じられるサステナビリティ担当チームの役職を希望しました。

Shulmanは米国在住で、企業が世界をより良くするべきだという強い信念を原動力に、長年にわたってサステナビリティの分野で働いてきました。脱炭素化において重要な役割を果たすのがアルベマールであったことから、彼女は2022年にやって来ました。

今日、Van Vegtenと彼のチームは、アルベマールの世界中の事業における環境データの収集、レビュー、集約に携わっています。Shulmanと彼女のチームは、アルベマールのサステナビリティへの取り組みを、お客様や投資家、地域社会などの主なステークホルダーに共有してます。

「エネルギー転換の重要な要素としてリチウムが必要です。その生産に当たっては、社会的基準と環境基準を高い水準でクリアしなくてはなりません」

 スティーブン・ヴァン・ヴェグテン、サステナブル・オペレーションズ・シニアマネージャー

より良いデータ、より高い評価

彼らの仕事は違いを生み出しています。その成果により、アルベマールは企業の持続可能性評価の大手プロバイダーEcoVadisから金メダルを獲得しました。15万社を超える評価対象企業の中で、アルベマールは95番目のパーセンタイルにランクインしたのです。

企業の環境パフォーマンスを測定、管理、共有するのを支援する国際的な非営利団体であるCDP(旧Carbon Disclosure Project)によるアルベマールの評価も向上しました。

「測定は管理に直結します。私たちの成果を知ることができるだけではなく、ステークホルダーにとっても重要なことです。また、私たちが今後の予測を立てる上で、より思慮深く、インパクトを与えることもできるようになります」

 カレン・シュルマン、サステナビリティシニアマネージャー

こうした予測には、温室効果ガス排出量を削減するための長期的な戦略策定が含まれます。アルベマールは今後5年間の目標に向けて取り組みを続ける一方で、2030年以降の二酸化炭素排出量削減に向けた新たな計画も策定しています。温室効果ガスが発生するホットスポットをマッピングして、電化や再生可能エネルギーの利用から新技術の開発に至るまで、さまざまな対策を打ち立てています。

サステナビリティ担当チームの努力は、測定可能な成果を生み出しています。現在のアルベマールは、

  • 電力消費量の24%で再生可能エネルギー源を使用しています。この比率は前年の16%から増加しました。チリや米国ノースカロライナ州キングスマウンテンの施設では100%再生可能エネルギーへの移行を達成しています。
  • チリとヨルダンでの操業においては、2030年までに淡水使用強度(製品1トンあたりの水量)を25%削減する取り組みが進んでいます。なお、チリの施設ではすでにこの目標を達成しています。
  • 外部機関の認証を受けたカーボンフットプリント製品の開発を拡大し、米国、ヨルダン、中国の臭素およびリチウム製品を追加しています。

EcoVadisやCDPによるデータや認定は仕事に報いるものですが、 Van VegtenとShulmanは他にも誇りに思う瞬間があると述べています。

自分たちの仕事がどのような変化をもたらすかを子供たちに説明するときです。

2024年サステナビリティ報告書

2024年サステナビリティレポートのハイライト動画、およびレポート全文はこちらからご覧いただけます。